受験生のためのQ&A:いまさら聞けない?海洋政策科学部

Q:高校では理系クラスなのですが、前期日程試験の文系重視型入試でも受験をすることができますか?

A:もちろん可能です。共通テストと個別学力試験の試験科目や配点を確認して、自分の実力が最も反映できる選択をしてください。

Q:文系重視型入試で入学した学生は、海洋ガバナンス領域にしか進めないのでしょうか?

A:文系重視型入試で入学してもすべての領域に進むことができますが、理系色の強い領域に進む場合には、特に1年次の数学や物理学等の科目の学習に頑張ってください。

Q:文系重視型入試で入学後、教養系および専門系の科目として、理系の講義内容についていけるでしょうか?

A:海洋政策科学部では、文系重視型入試で入学してくる学生への対応として、高校で数学Ⅲや物理基礎・物理を未履修の学生のために、学部1年次に「微分積分入門」「線形代数入門」「熱力学」といった入門科目を用意しています。それらの科目を履修し、 理系の素養を身につけることができます。

Q:これまでも海事科学部では海技者養成だけではなく、海に関するいろいろな分野へ多くの有能な人材を育ててきたことを知っていますが、なぜあえて文系重視型入試を新たに導入したのでしょうか?

A:本学部は、海洋社会を牽引する人材育成を目指しています。海洋社会に関係する様々な分野は、文系・理系を横断した内容であることから、本分野のさらなる発展を目指す上で、理系のみならず文系の優れた人材を広範から求める必要があると考えました。また、文系的思考と理系的思考の個性的な学生等が、本学部での学びの中で、互いの考え方を知り、理解し合うことで、互いを尊重し、社会で必要な協働力を培うなどの新たな教育効果が期待できると考えています。

Q:「海事科学部では就職がいい」とお聞きしましたが、なぜでしょうか?「海洋政策科学部」でもその伝統は継承されるのでしょうか?

A:物流・製造・貿易・保険・金融など、海洋が繋ぐ産業分野は広範に渡っており、それらを海事クラスターと呼ぶこともあります。それらの企業からは、海事海洋の知識や技術を身に付けた人材を常に求められていることが大きな理由と考えています。また、現在の海事科学部および新設の海洋政策科学部では、伝統的に「学級指導教員(クラス担任)制度」があり、1名の教員が入学後卒業まで一貫して25人程度の学生の生活や履修について親身に相談に乗っています。その中での就職に関する様々なアドバイスは、学生の皆さんにとっては大きなメリットで、高い就職実績を維持できているもう一つの理由と考えています。なお、海事科学部・大学院海事科学研究科の就職実績は以下のサイトをご確認ください。
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Q:海技ライセンスコース(航海学領域・機関学領域)以外の領域を主専門に選択した学生が、練習船に乗船する機会はあるのでしょうか?

A:海洋政策科学部へ入学後1年次には、「海のアクティブ・ラーニング」の一環として、学内練習船への乗船機会があります。
2年次以降も、「海のBDL」などで乗船できるチャンスがあります。

Q:海技ライセンスコースでは、海技免許を取得するためにどのような実習が行われるのでしょうか?

A:まず、小型舟艇等を用いた実習・演習があります。
また、神戸大学が所有する中型の練習船(現在は「深江丸」ですが、海洋政策科学部では新造船「海神丸」)を用いた学内船舶実習があります。さらに、海技教育機構が所有する大型練習船での長期(卒業までに6か月間+卒業後さらに乗船実習科に進んで6か月間)の船舶実習があります。